お酒を造る工程では、原料に由来する澱(おり)が生じ、沈澱物や、にごりとなって現れます。
これらの澱の成分は、ワインの場合ではブドウに含まれるタンパク質や、酒石酸、果汁を醗酵させ
役割を終えた不活性酵母などです。近代では、醸造技術の進歩により、より洗練された
すっきりした飲み口が一般的となってきました。
しかし一方で、澱を残したままの「にごり酒」は、コクや深みがあり、
特に日本酒においては現在でも広く楽しまれています。
また、ワインにおいても、「シュールリー」(フランス語で「澱の上」)という製法では、
澱引き時期を遅らせ、ワインと澱の接触時間を長くとることで、
澱からアミノ酸(うま味成分)を抽出する方法が広く用いられています。
『シャンモリ 山梨県産にごり甲州』は、
これらの「にごり酒」や「シュールリー」を参考に造られた「にごりワイン」です。